お部屋探しシリーズ「設備」

2016年09月18日

「間取り」の次に、「設備」について見ていきましょう。

設備の充実した部屋は住み心地が良いですよね。バス・トイレ別、豊富な収納スペース、オートロックにエアコンなど…理想を言えばキリがありません。自分には何が必要なのかをよく考えて、あらかじめ譲れない設備に優先順位をつけておくことがポイントです。

参考までに、いくつかのアンケート結果を掲載いたします。

★賃貸物件をお探しのお客さまに人気の賃貸物件「設備」ランキング（複数回答可）

2014年4月「at home VOX 調べ」

順位　設備　得票率

1位　独立したバス・トイレ　75.8%

2位　収納スペースが広い　46.9%

3位　追い焚き機能付バス　45.8%

4位　フローリング　40.5%

5位　オートロック　37.4%

6位　モニタ付きインターホン　36.4%

7位　駐車場　32.7%

8位　独立洗面台　32.3%

9位　防音　31.5%

10位　洗浄機付トイレ　29.4%

11位　2口以上のコンロ　26.4%

12位　インターネット接続料込み　24.6%

13位　駐輪場　18.9%

14位　バルコニー　17.9%

15位　耐震構造　15.8%

16位　浴室乾燥機　14.0%

17位　ディンプルキー　11.8%

18位　宅配ロッカー　11.1%

その他　4.2%

＜アンケート調査概要＞
対象／全国のアットホーム加盟店1,016店
調査方法／インターネットリサーチ
調査時期／

★賃貸アパートマンション、人気の設備ランキング（2015年）

（全国賃貸住宅新聞調べ）

単身者向けのランキング

1位　インターネット無料

2位　エントランスのオートロック

3位　浴室換気乾燥機

4位　ウォークインクローゼット

5位　ホームセキュリティ

6位　追い焚き機能

7位　TVモニター付きインターホン

8位　防犯カメラ

9位　システムキッチン

10位　宅配BOX

ファミリー向けのランキング

１位　追い焚き機能

２位　システムキッチン

３位　エントランスのオートロック

４位　インターネット無料

５位　ウォークインクローゼット

6位　浴室換気乾燥機

7位　ホームセキュリティー

8位　床暖房

9位　太陽光パネル（入居者個別売電）

10位　24時間利用可能ゴミ置き場

この２つのアンケートは直接入居者に聞いたものではなく全国の不動産会社にアンケート調査して入居者ニーズを分析した結果です。

もし悩んでいるなら、とりあえず人気設備を押さえておくのも一つの手です。予算と相談して、自分の生活に合った設備をご検討ください。

★★丸栄のアドバイス★★

「エアコン付き」

先程のアンケート結果にも出てきていないところから、今や「付いていて当たり前」の設備となりつつあるエアコン。あるアンケートでは、付いていない部屋は借りない設備・仕様ランキング、１位「エアコン」（78.6%）、２位「バス・トイレ別」（65.5%）、３位「クローゼット」（57.8%）となっております。

「バス・トイレ別」

設備・仕様で多くの人が挙げる条件です。また、バス・トイレをチェックするときには、ついついデザインのおしゃれさなどに目を奪われがちですが、「十分な収納スペースがあるか」「掃除がしやすいか」といった、毎日使うことをイメージすることが大事です。

話しは変わりますが、多くの方が「ユニットバス」＝「バス・トイレ同室」と勘違いされています。

ユニットバスは、お風呂とトイレが一緒になっているものという意味ではありません。ユニットバスでもバス・トイレ別はあります。ユニットバスとは、周りの壁・天井・床が一体になっているお風呂という意味です。２点ユニットバス（お風呂と洗面台）や３点ユニットバス（お風呂と洗面台とトイレ）と呼ばれることもあります。雑誌やネットでお部屋を探す時に、ユニットバス（ＵＢ）だから嫌だと選択肢から外してしまう事がないように注意が必要です。「ユニットバス」という言葉で左右されずに、「バス・トイレ別」かどうかをチェックしましょう！

「フローリング」

「フローリングは必須」というお話しも多いです。「あの畳部屋がフローリングだったらなぁ…」という方には、畳の上にフローリングカーペットを敷く方法もあります。多くの方が心配する「畳の上にフローリングカーペットを敷いてカビやダニは大丈夫？」という不安があると思います。ダニ対策として、何より大事なのは設置前です。フローリングカーペットを敷く前には、畳の掃除を念入りにし、ゆっくり掃除機をかけてほこりやダニの死骸を吸い取ってきれいな状態にしてから敷くのがポイントです。

「コンロは２口以上」

料理をほとんどしないという方以外は、コンロは２口あったほうが便利です。何品か作りたい時にコンロが１口だと、料理をする時間がかかってしまいます。調理スペースに関しては、「思ったより調理しずらかった」とならないように、実際に調理をしているイメージをもって確認しましょう！普段から料理をよくする方には、大型のシンク、収納スペースなどがあるキッチンがおすすめです。

「ＩＨクッキングヒーター」

ガスでなく電気の熱で温める設備です。最近はやりのＩＨですが、賃貸物件にも備わっています。ガスよりも光熱費もかからないですし、おすすめです。ただし、一度利用してみることをおすすめします。物件のＩＨによっては、調子の悪いものがあって鍋が温まらなかったりします。住んでから気付いたのでは遅いので、住む前に一度試してみましょう。掃除がしやすくて安全性が高く人気の設備です。

「シャワードレッサー」

朝、洗面所で髪を洗う人には特におすすめです。洗面所の蛇口がシャワータイプとなっていて、蛇口がシャワーのように伸びるものです。これがあれば、必至に洗面所に頭を突っ込まなくても、髪の毛が洗いやすくなるでしょう。独立洗面化粧台が必須という女性の方は多いです。

「室内洗濯機置場」

古い物件には、室内洗濯機置場でない物件も多々あります。その場合、洗濯機置場が玄関横や、ベランダにあることが多いです。

また、洗濯機置場については、使おうと考えている洗濯機が入るかどうか、広さや防水パンの大きさをチェックしておきましょう。洗濯機は壁からある程度離して設置する必要があります。足の幅などの規格もあるので、内見時に測っておくと安心です。

「収納スペース」

前回、間取りの項目でも述べましたが、持ち物と収納力が合うかどうかをきちんと確認しましょう。十分な収納スペースがないと、部屋が片付かず、ゴチャゴチャと居心地の悪い空間になってしまいます。クローゼットなどは、一見して大きさがわからないことも多いので、内見時に奥行きや高さ、幅をメジャーで測るなどすると良いです。

「セキュリティー」

不審者や侵入者に対するセキュリティー面も要注目です。マンションなどの集合住宅は、侵入経路が限られる反面いろいろな人が出入りしますから、より注意が必要です。オートロックやTVモニター付きインターホンといったセキュリティー設備があると安心です。最近では、ICカードキーやディンプルキー、防犯カメラを導入する物件も増えています。

「インターネット回線、料金制度など」

マンションなどの集合住宅では、光回線の他、ADSLやCATVなどそれぞれ利用できるインターネット回線が異なります。最近では、居室までLAN回線が引かれている物件が主流になりつつあります。プロバイダー料金不要で使い放題（家賃に含む）、という物件もありますから、確認してみるとよいでしょう。

「浴室乾燥機」、「追焚き機能」、「温水洗浄便座」などが設置されている物件も増えているので、こういった設備も要チェックです。

人気設備がついている物件は付加価値があるということで通常より賃料が高くなる傾向があります。しかしその逆で、バストイレ同室や、室外洗濯機置場、エアコンが付いていない物件は賃料が低めに設定されていることが多いです。バストイレ同室にこだわりなし、洗濯機置場はどこでも構わない、エアコンは自分で用意するなどがあれば、賃料が低くおすすめです。
また、新しい物件はもちろん、築年数の古い物件でも、リフォームをされて魅力的な設備を付けている物件が大変増えてきています。築年数から目を離し、新しい設備にこだわって探してみると、結構望みの物件に出合えるかもしれません。

不定期の掲載となりますが、次は、お部屋探しシリーズ「情報収集（上）」についてブログします。

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